初めましてなんかじゃない
真人目線~昨日の事~



次の日、俺は桜と待ち合わせの場所に着くと

もう、桜は待っていた

今日も、寒そうなミニスカート

鳥肌が立っている

長いのを穿けばいいのにと思いながら二人で病院に向かった

病院の中は外とは違ってすごく暖かった

病室に着くと桜はすぐに、葵に近づいて行った

自己紹介した後桜は、葵の手をブンブン振りはじめた

慌てて止めると、葵は手を抑えながら大丈夫、と言った

・・・こうゆう所は、昔と変わらない

癖なのだろう

痛かったり、辛いことがあると目線をそらす

このまま俺の物にしたい

そんな、独占欲が俺の中でうずいた

しかし、俺が今まで葵にして来た事を考えると、それは叶わない願いだと思った

グルグル考えても何もいい案が出て・・・

出て来た!!!

いい案が・・・

俺は、思いついてしまった

だが、その案を使うかどうか、かなり躊躇した

躊躇した末俺は、桜が帰った後使う事にした

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桜は直に帰った

様子を見に来ただけだったのかもしれない

葵が遠慮がちに俺に声をかけて来た

よし、今だ

俺は自分で、‘作り上げた過去`を葵に話し始めた

俺の思い付いたいい案とは、俺が作った嘘の過去を語る事だった
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