HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~
受付で見ている彼女の顔はいつも晴れやかな笑顔で、人を温かく迎えてくれる。
うらうらとした春の柔らかな光。
俺には眩しすぎる光だーーー・・・
俺は彼女の笑顔を真っ直ぐに見られずスルーする毎日。
俺は彼女の頬に伝った涙を指先で拭う。
「…緑川さんに涙は似合わない…」
「・・・」
やんわりと抱擁を解いて、彼女から貰ったチョコの蓋を開ける。
中には綺麗に並んだトリュフ。
俺は慰めのつもりで一つトリュフを口に運んだ。
ほろ苦いココアがまぶされたトリュフを口内で噛み砕くと中の味はリキュール多めの小粋なオトナの味。
甘ったるいだけのチョコレートは苦手だけど。
これなら食えそうだ。
「…まぁ…食えそうだ…サンキュー」
緑川さんの瞳から再び、涙が決壊したーーー・・・
うらうらとした春の柔らかな光。
俺には眩しすぎる光だーーー・・・
俺は彼女の笑顔を真っ直ぐに見られずスルーする毎日。
俺は彼女の頬に伝った涙を指先で拭う。
「…緑川さんに涙は似合わない…」
「・・・」
やんわりと抱擁を解いて、彼女から貰ったチョコの蓋を開ける。
中には綺麗に並んだトリュフ。
俺は慰めのつもりで一つトリュフを口に運んだ。
ほろ苦いココアがまぶされたトリュフを口内で噛み砕くと中の味はリキュール多めの小粋なオトナの味。
甘ったるいだけのチョコレートは苦手だけど。
これなら食えそうだ。
「…まぁ…食えそうだ…サンキュー」
緑川さんの瞳から再び、涙が決壊したーーー・・・