HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~

ー来桃sideー

「おはようございます!!浅見さん」



連日停滞する寒波がとうとう…都会に雪を降らした。



今日は2月14日聖・バレンタインーーー・・・



「おはよう…」


浅見さんはいつもの低くクールなバリトンの声で挨拶を返してくれた。
彼の身体から垂れ流しされるフェロモンに吸い寄せられる私。



「あの・・・これ…受け取ってください!!」



私は受付席から出て来て、浅見さんに手作りのバレンタインチョコを手渡す。



受付嬢の私は誰よりも先にチョコを手渡すコトが出来た。



私のその達成感に高揚した。



でも、浅見さんは何も言わずその場に立ち尽くして、私のチョコに手を伸ばさなかった。

その冷たい所が彼の魅力なんだけど。何だか…寂しい…












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