HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~
「…どーぞ」



「ありがとう…」



浅見さんは黙って杯を手にする。私は徳利のお酒を浅見さんの杯に注いだ。



黒っぽいスーツにグレー系のストライプ柄のネクタイ。



袖から見えるパールのカフスが上品に輝いていた。




「さすがは華道の家元の令嬢だな…振袖姿が似合うな」



「今日の浅見さんも素敵です♥」



「…後で庭に出ようか?」



「はい」


「二人して…もう…内緒話…」



「母さん…余り干渉しないでくれ…」



「はいはい」











< 33 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop