HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~
「寒くないか?」
「はい…御心配なさらず…」
千切ったような形の白い雲が青い空をのんびりと流れていく。
庭の桜の蕾は固いけど…
小春日和の天気が春の訪れを知らせてくれている。
「…部屋に居たら…話が出来ない…」
浅見さんは上着のポケットからジッポと煙草を取り出した。私はジッポを見てハッと思い出す。
「後で…浅見さんの忘れ物…渡しますね…」
「忘れ物?」
浅見さんは煙草を吸いながら神妙な低い声を出す。
「…多分…落としたコトも忘れていると思います…」
「はい…御心配なさらず…」
千切ったような形の白い雲が青い空をのんびりと流れていく。
庭の桜の蕾は固いけど…
小春日和の天気が春の訪れを知らせてくれている。
「…部屋に居たら…話が出来ない…」
浅見さんは上着のポケットからジッポと煙草を取り出した。私はジッポを見てハッと思い出す。
「後で…浅見さんの忘れ物…渡しますね…」
「忘れ物?」
浅見さんは煙草を吸いながら神妙な低い声を出す。
「…多分…落としたコトも忘れていると思います…」