HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~
「み、緑川さん…!?落ち着いてくれ…」



「で、でも…」



「この状態を見て…何も思わないか?」



「えっ?」



布団を挟み、私の身体は長身の浅見さんの身体に組み敷かれた状態になっていた。



私の唇は気恥ずかしさから金魚のようにパクパクとし、今置かれている自分の現状に狼狽してしまった。




「君は俺を襲いたいのか?」



「ち、違います…」




「違うなら、俺の言う通り…緑川さんは寝てなさい」




浅見さんはバリトンの声に優しさを含ませて、私の頭を撫でて窘めた。




彼は凄くオトナだ…



私は素直に首を縦に振った。






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