HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~
俺の隣の椅子に腰を下ろす来桃。

緊張しているのかやや顔が強張り、いつもの笑顔が少なかった。


「俺に相談って何だ?」


俺は性急に来桃の相談事を問い質した。


「私の退職についてなんですが・・・」


「受付嬢の仕事続けたいのか?」


「…家事と仕事の両立上手に出来るかは判りませんが、少しだけ…続けたいと言うか…」




結婚話が具体化して来るのに従い、急に来桃の存在が俺に妙なプレッシャーを与えていた。

でも、そのプレッシャーに尻込みにしては来桃と結婚出来ない。


仕事を続けたいか…


来桃は、完全に俺のモノになるのを拒絶しているようにも取れる。

でも、彼女の笑顔で癒されるのは俺だけじゃない。












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