HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~
「芳也…さん?」
「家元の厳しいおかげで、誰とも付き合ったコトがなく、恋愛もして来なかった。箱入り娘なのは理解しているが…挨拶位出来るだろ?」
「あの人は芳也さんの昔の女でしょ?どうして…私が貴方の昔の女に自己紹介する必要があるんですか?」
「俺に惚れてるなら…もっとちゃんと…独占欲を見せろ!」
「!?」
芳也さんは私の背中を街路樹の幹に押し付けた。
「来桃…お前は俺の妻になるんだ。男と女が一緒になる本当の意味を判ってるのか?」
私は彼の麝香の香りに包まれる。芳也さんの横に流した黒髪が零れ、額を隠す。
彼の吐息が頬を掠めたかと思えば、顔が私の顔に重なって来る。
私の唇が彼の唇に塞がれた。
―――――私と芳也さんはキスしている。
クールな表情を見せていたが、彼の唇は燃え滾ったように熱かった。
「家元の厳しいおかげで、誰とも付き合ったコトがなく、恋愛もして来なかった。箱入り娘なのは理解しているが…挨拶位出来るだろ?」
「あの人は芳也さんの昔の女でしょ?どうして…私が貴方の昔の女に自己紹介する必要があるんですか?」
「俺に惚れてるなら…もっとちゃんと…独占欲を見せろ!」
「!?」
芳也さんは私の背中を街路樹の幹に押し付けた。
「来桃…お前は俺の妻になるんだ。男と女が一緒になる本当の意味を判ってるのか?」
私は彼の麝香の香りに包まれる。芳也さんの横に流した黒髪が零れ、額を隠す。
彼の吐息が頬を掠めたかと思えば、顔が私の顔に重なって来る。
私の唇が彼の唇に塞がれた。
―――――私と芳也さんはキスしている。
クールな表情を見せていたが、彼の唇は燃え滾ったように熱かった。