HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~
「んっ?俺が怖いのか?来桃」


「・・・」


私はどちらの唾液で濡れたか判らない唇を指先で拭って俯いた。


激しいキスの末、私は芳也さんの身体に縋ってなければ立っていられない程、全身の力が抜けていた。


「このまま、部屋に持ち帰りたい所だが…無理強いはしねぇよ。安心しろ」



彼は私の額にリップ音を立ててキスした。


「結婚する以上、プラトニックラブは無理だ・・・」


芳也さんから最初から…『Hとキスは毎日したい』と自分の欲望を公言していた。


「…それは判っています…」


「理解しているなら、それでいい…結婚はおままごとじゃない。それだけは判って欲しかったんだ」


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