【短】そんなんじゃ、足りないよ。
そう囁いた会長さま。




会長さまがそう言うんだからこの解き方、間違ってないんだよね?




私は口を開いた。




「じゃあ、会長さまの好きな人って…」




『ひなこ。お前だけだよ。』




会長さまは耳を少し赤くして言った。




私の心臓はもう停止寸前…!





会長さまは私を抱きしめて囁く。




『好きだよ。ひなこ。』




進展早すぎて私はもう何がなんだか分からなくなっちゃう。




だってさっきまで私の告白[やだ]って断って




私に冷たくしてたくせに。




会長さまのが反則だよ。




でも私の心臓はこれまでの人生で一番バクバク高鳴っていた。




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