【短】そんなんじゃ、足りないよ。
私、もうリタイアです!!




このまんまじゃ、心臓もちませんよ!!




「会長さま…ギブ…ギブで…『まだダメ。』」






また会長さまの熱い吐息が髪を揺らし鼓膜を震わせる。





『俺と付き合いたいんでしょ?俺のこと、ドキドキさせてよ。』




「えっ……でもっ……『いいから。させてよ。』」




そんなん、無理です………!!





私は負けを認めざるを得ないのが悔しくて、悲しくて涙を目にためた。




「無理、です……ギブですよぉ……」




私は会長さまを見上げて言った。





私と会長さまの目が合う。





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