世界一幸せな国Ⅰ
前世で何回もしてきた連携技。
言葉を交わさなくても、何をしようとしているのかぐらいは容易にわかった。
同時に走り出した私たち。
私は男の前で飛び上がり、その隙にユアンが足をかけて男を転けさせる。
飛び上がった私は、そのまま転けた男の体にダイブというわけだ。
上に乗ってしまえばこちらのものだから。
「ごめんねぇ、出来れば顔はやめてあげたかったんだけど……」
ユ「別にいいんじゃない?俺がしてることよりローナの方がよっぽど優しい」
私が顔を殴っている間、ユアンは立ったまま男の大切なところを踏んでいた。
男「……ふ……ぐ、ぐぁ……!!あ……ゔ!!」
「ほらほら、黙ってねーと舌かんじまうぞ?」