世界一幸せな国Ⅰ
おかえりなさいっ!!
男「……」
しばらくして、男が黙ったところで、私は魔法をかけた。
「ラ・ロール」
単純な、睡眠魔法。
「おじさん、次は自力でここまで登ってきてね」
植物園内とお兄様達の周りに張っていたシールドを外し、 かけられていた魔法を解く。
シールドを外したことによって、両親が走ってきた。
「……お兄様、お姉様……」
ユ「お願い……起きて……!!」
──ふっ
3人の目が覚めた。
ほぼ同時に。
レ「……あれ、ここは……」
ラ「……僕たち……」
メ「……あ」
三種三様の「よくある」反応をした彼らに笑いそうになりながらも、嬉しさで、涙が溢れ出た。