世界一幸せな国Ⅰ
絶対帰ってやる
〜ローナside〜
気がついたら、見覚えのある白い世界に来ていた。
見覚えのある白い服。
違うのは、容姿だけだ。
ここは、そう。
ローナになる前、藍乃が死んだ時に来たところ。
やっぱり……死んじゃったんだ。
5年かぁ……
短かったけど楽しかったなぁ。
幸せだったなぁ。
振り返ってみると、私はずっと笑ってばかりいた。
ユアンだってそう。
魁桜の倉庫にいるときみたいに賑やかで、会話は絶えなくて……。
ローナになって初めて知った、家族の温かさ。
藍乃の時はないのが当たり前だったのに、いつの間にか、なくてはならないものになっていた。
家の大黒柱で、家の仕事と王家の公務の両方をこなしていたのに、いつも笑顔で見てくれていたお父様。
ずっとそばで見守りながら、私達が動きやすいように、生活しやすいように影で手配してきてくれたお母様。
とても兄弟想いでしっかり者、兄弟のリーダー的存在、レオお兄様。
ずっと笑っていて、とてもポジティブ。ムードメーカー的存在のメアリーお姉様。
ゆっくりしているようで、いつも私達のことを第一に考えてくれていたランダお兄様。
そして……
いつも一緒にいた。
周りの事を第一に、何事も一生懸命に真っ直ぐ純粋な心を持っていたユアン。
彼氏だった彼方。
皆、かけがえのない存在だ。
彼らといた日々は宝物で、誰にも譲りたくはない。
そう思えたのは、前世の記憶があったからだろうか。
気がついたら、見覚えのある白い世界に来ていた。
見覚えのある白い服。
違うのは、容姿だけだ。
ここは、そう。
ローナになる前、藍乃が死んだ時に来たところ。
やっぱり……死んじゃったんだ。
5年かぁ……
短かったけど楽しかったなぁ。
幸せだったなぁ。
振り返ってみると、私はずっと笑ってばかりいた。
ユアンだってそう。
魁桜の倉庫にいるときみたいに賑やかで、会話は絶えなくて……。
ローナになって初めて知った、家族の温かさ。
藍乃の時はないのが当たり前だったのに、いつの間にか、なくてはならないものになっていた。
家の大黒柱で、家の仕事と王家の公務の両方をこなしていたのに、いつも笑顔で見てくれていたお父様。
ずっとそばで見守りながら、私達が動きやすいように、生活しやすいように影で手配してきてくれたお母様。
とても兄弟想いでしっかり者、兄弟のリーダー的存在、レオお兄様。
ずっと笑っていて、とてもポジティブ。ムードメーカー的存在のメアリーお姉様。
ゆっくりしているようで、いつも私達のことを第一に考えてくれていたランダお兄様。
そして……
いつも一緒にいた。
周りの事を第一に、何事も一生懸命に真っ直ぐ純粋な心を持っていたユアン。
彼氏だった彼方。
皆、かけがえのない存在だ。
彼らといた日々は宝物で、誰にも譲りたくはない。
そう思えたのは、前世の記憶があったからだろうか。