世界一幸せな国Ⅰ
雪斗達が今も空けてくれている、総長と副総長の席。
私たちはそこへと向かった。
行ったところで、見えるはずなんてないのに、私は、また皆と居たくなってしまった。
私の唯一の居場所だった。
私が、初めて自分の弱さを知った所。
私が、初めて仲間の大切さを知った所。
私が、初めて喧嘩の意味を知った所。
私が、初めて守るべき仲間を見つけた所。
私が、初めて自分の意味を見つけた所。
私が、初めて……
私が……
言い出したら、切りが無い。
なんで、死んでしまったのだろう……。
なんで、あの時に死ぬ運命だったのだろう。
死んだことを後悔はしてもしきれない。
皆はこんなにも私達のことを大事に思ってくれてたのに、私は次の人生で幸せにしている。
それって、あまりにも酷ではないのだろうか。