世界一幸せな国Ⅰ


互いに質問を飛ばしながらルールを決めること30分。



一度経験したことでイメージが湧きやすいのか、話し合いはすんなり進んだ。




他にバイクはどうするだとか規模はどうするだとかも話した。



どうか良い居場所になれますように。




私たちは、お父様に対するプレゼンの用意をしながら1日を過ごした。







「お父様!今朝のことでお話があります!」




夕方、領地内を回っていたお父様が帰ってくると同時に呼び止めた。




ア「俺も話すことがある」




3人で、父さまの書斎へと向かった。


なんとなく緊張した雰囲気で、誰も言葉を発さない。



ア「さぁ、2人からどうぞ」



お父様は、書斎のドアを閉めると同時に言った。




「お母様ともユアンとも話しました。

チームを作ろうと思います。


迷ってる人の居場所となり道標になりたい。


他に方法はあると思うけど、私にはそれしか思いつきませんでした。

悩んでることがあったり、嫌なことがあったりした時、支え合えるのは似た者同士だと思うから。


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