世界一幸せな国Ⅰ


服のデザインは、のちのちメンバーと話し合うとして、今日はお開きとなった。



自室に戻り、エドワードに電話をする。




「あっもしもしエドワード?桜蝶だけど」



彼はワンコールで電話に出た。


まるでスタンバイしていたかのように。



エ「桜蝶さん?!昨日はありがとうございました!」




頭を下げているのであろうことがこちらに見えそうな勢いだ。




「昨日話したことで少し相談と伝えなきゃいけないことがあるから、明日、領主館までこれる?」




領主感という単語を聞いて、体が固まったのが電話越しでも感じられた。



エ「り、領主館……。……分かりました。何時頃に集合しますか?」




私たちの家とは思っていないようだ。



当然だが。




「14時、大丈夫?」



エ「もちろんです!じゃあ明日14時に領主館で!楽しみにしてます!」



「うん、ありがとう。また明日ね」
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