世界一幸せな国Ⅰ
みんな、緊張しているようだ。
そりゃあそうだ。
私も緊張している。
彼らはこれから自分が付いて行く人を、初めて目にしたのだから。
緊張を解くべく、まずは知ってる人に話しかけた。
「エドワード!全員揃ってる?」
エ「前もって聞いてた分は来てる」
「じゃあ早速始めようか」
そう言って、私たち2人は二階へ上がった。
エドワードは下で集まった人々をまとめていた。
「初めまして。この度このチームの総長をさせていただきます。桜蝶です。敬語は苦手なんで、藍乃って呼んでください」
ユ「初めまして、同じく副総長を務めさせていただく桜龍です。メンバーの顔ぶれはトップシークレットにしておきたいので彼方って名前で呼んでください」
桜蝶、桜龍という単語を聞き騒めく会場。
「とまぁ、挨拶はこんな感じにして。まずこのチームを作った理由とルールを説明するね」
そう言って長々と話し続けた。
誰1人と寝ずに聞いてくれた。