世界一幸せな国Ⅰ
初暴走…のはずが?
あれから1ヶ月。
今日が旗揚げの日となった。
全員でバッ!と格好つけながらパーカー型の特攻服を着る。
このチームのカラーも出来つつある。
「あっつぅぅ!!」
エ「いやほんとこれ夏無理だろ!半袖仕様のやつも作ろ?!」
フ「厳しいぜ?予算的に。俺も欲しいとは思うけどよ」
それは惜しい残念といった感じか。
旗揚げまでのこの1ヶ月でも、いいところでちょっと失敗するということが多々あった。
でもこのオープンで明るい自由な雰囲気がいいと思った。
あくまで持論だが、メリハリのある自由さは一番幸せだと思う。
……おかげで作戦のプランはたくさん練らなければいけなくなったが。
ユ「さ、藍乃!」
彼方に促され、前に出た。
「ここに、凛桜を結成する!!!!」
一瞬静まった。
夏になり聞こえるようになった蝉の声が、溜まり場に鳴り響く。
「「「「うぉぉぉぉ!!!!」」」」