世界一幸せな国Ⅰ
──ガララッ
クラスの視線がこちらへ向く。
クラスメイトの表情は様々で、どう思っているのかは正直わからない。
大半が私に怯えているのだが、中にはニヤニヤと見る男や何故か睨む女もいた。
「はよーございます。なんか時計がバグったらしくて……。すみません、以後気をつけます」
私が登校してきた時刻、それは、10時45分。
ご飯食べたりとかしてたら……まあ、こんな時間になっても仕方ないよね。
パ「近藤さん、今何時間目だと思ってるの!」
私より少し低いところから、甲高い声が聞こえた。
クラス中に響いている。
「また、よりにもよって……」
授業の担当は、男に対する色目と贔屓、すぐヒステリックになる性格と独特な声の高さでおそらく校内一有名な教師。
通称パンダ。
何が嬉しくて朝からこの気持ち悪い声と化粧品の匂いに嫌悪感を覚えないといけないの。
パ「聞いてるの?!今、何時間目だと思ってるの!」
「……3。私のことなんて放っといていいよ。授業時間終わっちゃうよ??」
パ「なっ……!誰に向かってそんな口聞いてるの?!」
(げっ……しくじった、何も考えずに話しちゃったぁぁ……)
思わず顔に出てしまったが、慌てて目をそらした。
「先生しかいないじゃん」
パ「もういいわ!後で職員室に来なさい!ゆっくりお話ししましょう」
「はぁ?なんで?私、先生に話すことなんてこれっぽっちもないんだけど」
──ガララッ
私とパンダが揉めている後ろで突然ドアが開いた。
彼「あ。藍乃ー!おはよぉ〜」
彼方だ。
「おはー!って、え?彼方今来たの?」
彼「うん!寝坊しちゃって〜……え?こいつ」
クラスの視線がこちらへ向く。
クラスメイトの表情は様々で、どう思っているのかは正直わからない。
大半が私に怯えているのだが、中にはニヤニヤと見る男や何故か睨む女もいた。
「はよーございます。なんか時計がバグったらしくて……。すみません、以後気をつけます」
私が登校してきた時刻、それは、10時45分。
ご飯食べたりとかしてたら……まあ、こんな時間になっても仕方ないよね。
パ「近藤さん、今何時間目だと思ってるの!」
私より少し低いところから、甲高い声が聞こえた。
クラス中に響いている。
「また、よりにもよって……」
授業の担当は、男に対する色目と贔屓、すぐヒステリックになる性格と独特な声の高さでおそらく校内一有名な教師。
通称パンダ。
何が嬉しくて朝からこの気持ち悪い声と化粧品の匂いに嫌悪感を覚えないといけないの。
パ「聞いてるの?!今、何時間目だと思ってるの!」
「……3。私のことなんて放っといていいよ。授業時間終わっちゃうよ??」
パ「なっ……!誰に向かってそんな口聞いてるの?!」
(げっ……しくじった、何も考えずに話しちゃったぁぁ……)
思わず顔に出てしまったが、慌てて目をそらした。
「先生しかいないじゃん」
パ「もういいわ!後で職員室に来なさい!ゆっくりお話ししましょう」
「はぁ?なんで?私、先生に話すことなんてこれっぽっちもないんだけど」
──ガララッ
私とパンダが揉めている後ろで突然ドアが開いた。
彼「あ。藍乃ー!おはよぉ〜」
彼方だ。
「おはー!って、え?彼方今来たの?」
彼「うん!寝坊しちゃって〜……え?こいつ」