世界一幸せな国Ⅰ
「「……嫌な予感がする」」
パンダと別れ、屋上にいた私たちは、魁桜の幹部たちと合流してサボっていた。
私たち2人の予感。
これは、必ず当たる。
私や彼方の、不幸体質がゆえに身についたいわゆる「能力」のようなモノ。
今回もまた、すぐに当たることになる。
私たちの人生最大の不幸。
「今から寝るね!」
彼「俺もぉ!」
さっきの予感を気にせずスルーしたがために起こることとなる、生涯最大にして最後の不幸だった。