世界一幸せな国Ⅰ
「ユアンー!おはよう、あしゃでしゅよー!!」
私は叫んだ。
しかし、ユアンはこれでは起きない。
それは知っていることだ。
だが、普段私がしている起こし方がバレないようにするためには、叫ぶ必要があるのだ。
──in Yuan’s room
コンコン……ガチャ
「おはよ、あしゃだ。はやくおきぉわたしがきぇうまえに(おはよ、朝だ。早く起きろ私が切れる前に)」
ユ「うぅーん……もうちょっと……ねかしぇて」
ユアンは寝起きが悪い。
それは、彼方の頃からだ。
昔から、出会った頃から彼は昼まで寝ていた。
「あ。しょうなの?なぁ、むいやいおこしゅしかないね(あ。そうなの?なら、無理矢理起こすしかないね)」
レベル1
「しゃっき40パーしぇント」
殺気を軽く出す。
起きないか。
まぁ、ここで彼が起きたら逆に驚くが。
レベル2
「しゃっき75パーしぇント」
……今日は起きない日か。
ほとんどの日はこれで起きるのに。
こんな時。彼はレベル3とか4も意味ないよね……
よし、とばしちゃおう!
レベル5
──ドスッ
ユ「ぐぇっ」