嘘つき*シュガー




「何年、晴真の傍にいると思ってるのよ」



「……だな」



「だからって調子乗らないでよ?あたしだって、怒るときは怒るんだからね」



「あ――ハイハイ。じゃあ、俺急いでるから」



「ちょっと、晴真!?」





雅に手を挙げて、走る。




向かう先は屋上。




きっと、あの子は待ってる。




何も知らない真っ白な心で。





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