嘘つき*シュガー




「……あの、晴真先輩?」




お弁当を食べ終わり、あたしは晴真先輩を見つめた。




「なに?」



「弥と勝負するって、どういうことなの?」




あたしの言葉に、晴真先輩の肩がピクリと動いた。




「千亜樹ちゃん、なんでそれ……」



「あっ、弥に聞いて知ったの」



「……ふーん。じゃあ、やっぱり玉木弥に会ってたんだ」



「あ゛……」




晴真先輩の瞳が鋭くなる。



――自爆。完全に自爆だ。



タラリと背中にイヤな汗が流れた。



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