嘘つき*シュガー




「俺に嘘つき続けるの?千亜樹ちゃん?」



「う゛……はい、弥に会いました」



「それで?」



「……だ、抱きしめられて……」



「それから?」




『俺にしとけよ、千亜樹』




――告白、された。




弥の、今まで見たこともない真剣な顔。力強い言葉が、あたしを揺さぶって。




あのときのあたしは、どうしたらいいか、わからなかった。



< 140 / 403 >

この作品をシェア

pagetop