嘘つき*シュガー




コイツにとって、千亜樹ちゃんは誰よりも大切な存在。



だから俺を嫌ってる。わかっているからこそ。




……厄介だな。




「――だとしたらなに?君に何か言う権利はないだろ?」



「えぇ、ありませんよ。今はね」




――今、は?



それって。




俺は笑顔を作り顔をあげた。




「――自信満々だね」



「はい。先輩には悪いですけど俺、手加減はしませんから」



< 177 / 403 >

この作品をシェア

pagetop