嘘つき*シュガー




立川先輩が、あたしの名前を口にする。



名前を呼ばれて、安心してる自分がいた。




忘れられてる可能性だってあったのに、って今思った。



それくらい、今のあたしには余裕がなくて。




ちょっとでも力を抜いてしまえば、泣いてしまいそうだった。




「……どうしたの?寝てなくて大丈夫?」



「え……?」



その言葉に、ハッとした。



< 19 / 403 >

この作品をシェア

pagetop