嘘つき*シュガー
こんなことされたら、自惚れしちゃうじゃん。
晴真先輩に愛されてるんだって。
「君、千亜樹ちゃんだね?悪いけど晴真保健室に連れてくから、ついてきて」
「あ、は、はい」
あたしが駆けつけてすぐ。
金髪の先輩らしき人が晴真先輩を腕から抱えて、あたしはそれ以上何も言わずについて行ったんだ。
「言わなかっただけじゃない?」
「え?」
晴真先輩の額にタオルをのせた上村先生が、あたしに微笑んだ。