嘘つき*シュガー
いったい何人の女の子がこの笑顔に頬を染め、何人の女の子が立川先輩の腕の中に収められてきたんだろう。
なんだか悲しくなって、そんなことを考えてしまった。
「……言いたいことって、なんですか?」
できるだけ早く終わらせたくて、早口で聞いた。
だって、周りの女の子達(もちろん先輩)が、あたしのことをすごい形相で睨んでいるから。
「ん?たぶん、千亜樹ちゃんが聞きたかったことの答えだと思うけど」