嘘つき*シュガー





廊下を走っていると、窓から見える中庭に人影が見えた。




思わず立ち止まって窓の外を見る。




え、あれはもしかして――……。




目を凝らして人物を捉えたのと同時に、あたしは目を見開いて固まった。




走ってたはずの身体だって、止まった。




だって、あれは――。




「あたしを押した、女の子だ……」




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