嘘つき*シュガー




「うーん。俺的には直球に言ったつもりだったんだけどな」



「えっと、」



「結婚しよう。今度こそ本当に」




あたしの次の言葉も待たずに、晴真先輩はそう言った。




結婚――?




「なん、で」



「俺は最初からそのつもりだったよ」




真っ直ぐな瞳が、あたしを見つめる。




あぁ、どうしよう。



見つめられると、何も考えられなくなる。




あれ、あたし今何て言われたんだっけ……。




< 366 / 403 >

この作品をシェア

pagetop