嘘つき*シュガー
「じゃあ、泣かせた責任取らなきゃね」
「えっ……きゃっ!」
優しく腕を引かれて、大好きな香りに包み込まれる。
「「きゃ―――!!」」
途端に周りから悲鳴が聞こえたけど、今のあたしにはそんなの関係ない。
無我夢中で、あたしを抱きしめてくれた大きな背中に手を回す。
「千亜樹ちゃん。俺とずっと一緒にいてほしい」
こんなキラキラした言葉をくれる、何よりも大切な人。
あたしを心から愛してくれてる人。