嘘つき*シュガー




「死なせない。これからずっと、嫌でも隣にいてもらうから」



「……は、晴真先輩……」



「みんなへの報告も済んだし、教室まで送るよ」



「え?」




ハッとして周りを見ると、たくさんの人。




……見られてた。今のみんなに見られてた!




サーッと血の気が引くのがわかる。




晴真先輩の告白に、すっかり忘れてた。




っていうか周りが見えてなかった。



一瞬、突き落とされた記憶がよぎる。



< 373 / 403 >

この作品をシェア

pagetop