嘘つき*シュガー
「な……っ!あたしだって体調くらい崩すし!」
「へぇ。どーせ欲張ってなんか食べ過ぎた末の腹痛、とかだろ?」
「違いますー!!」
あたし達の口げんかはいつものこと。
これでもあたしたちは、幼稚園からの幼なじみだから。
だからって、本当の喧嘩になるわけじゃない。
幼なじみの、暗黙の了解ってやつなのかな。
「ま、なんともないみたいでよかったよ」
そう言うと、弥はあたしの頭に手を置いた。