嘘つき*シュガー



「え、えっとね、奈々……」



「あたしに黙ってたわけ!?」



「違うの、これには事情が……」




言おうとして、ためらった。




晴真先輩と付き合うことになったのは、ついさっきのこと。



それに、それにはちょっとややこしいことが絡んでるわけで……。



だめだ、どう説明しよう……。




「うー……あのね、奈々、」



「ここが大原さんの教室!?」




1人頭を抱えていたあたしに、聞こえた怒ったような声。



< 67 / 403 >

この作品をシェア

pagetop