嘘つき*シュガー




「晴真ー!」




千亜樹ちゃんと会って、保健室から帰った放課後の教室。




俺の名前を呼ぶ、陽気な声。




「……なに、元輝(げんき)」




こいつは、隅田 元輝(すみだ げんき)



俺の、一応親友。




「なぁ、ラブか?ラブなのか?!」




金色の髪が揺れ、女顔が笑った。




「はぁ。ハイテンションも休み休みにしてくれるかな」




やれやれ、と自分の席につく。




年中無休、このテンションの高さが横にいるんだ。




疲れないわけがない。



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