君のいない街で
待ち焦がれ
あれから、何度も何度も窓を見た。

だけど相変わらずの風景。

確かに相変わらずなのに、今ではなんだか少し違う。

険しいと思っていたサラリーマンの顔も、よく見れば楽しそうな人もいた。

だけど彼女の姿はない。
喪失感のような心の空。

会いたい人に会えない、このもどかしさ。

僕は、今更初恋をしている。
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