君のいない街で
詩 めざめ

夢の中

犬の声がする

声のするほうへ

やみくもに走った

声しか聞こえない

どこにいる?

ひたすら走った

その先に光が見える

あそこまで行けば…

声が近付く

もうちょっと

あと少し

光が僕を包んだ

眩しい

パァっと広がる世界

まぶたが

自然に開いていく

夢からさめた世界は

僕には少し

塗しすぎる

犬がいつまでも

ないている

ガラスをガリガリ

している

必死な犬

その姿が恋しい
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