君のいない街で
絶望のフチ
僕は腹をくくった。

3時間後。僕は港についた。

「よう。さぁ例のものよこしな。」
黒い服装の男のうちの一人が言った。


「…用意できませんでした。」


「はぁ?ふざけてんじゃねえよ。」
僕の胸倉を掴み倉庫の壁にたたき付けた。

「すみません。全財産をもってきましたので。…これで許してください。」

「ふざけるなぁ!」
男の声が港に響く。

もう一人の男が叫んだ男をまぁまぁと言いながら、なだめている。

「お兄さん。あの手紙の約束守れなかったんだね。一億円用意できなかったらどうなるかわかってる?
彼女は今から港に沈むことになるんだよ。わかるね?」

「待ってください。お金はいずれ、働いて払いますから。」

「…わかった。そこまで言うなら待ってやろう。そのかわり条件をつける。」
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