君のいない街で
詩 太陽の下

太陽の下で生まれた

僕に襲いかかる

不幸は

だれもが

経験するものではない

だけど

この幸福も

だれもが経験

できるものではない

これで死ねるのなら

悔いなんて

全くないんだ

薄れる視界の中で

遠くに犬がいるのが

わかった

悲しげな

顔をするなよ

僕は幸せなんだから

犬を護って

死ねることを

誇りに思っているよ

気がつけば

視界は真っ暗に

なっていた
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