君のいない街で
釈放へ
久々の外の空気。

なんだか不思議だ。

程よい風に吹かれて清々しい。

後悔もしてるし悲しい。それに、まだ彼女のことは忘れられないけど、それでも前に進める気がする。

牢屋にいるとき、一通の手紙が届いたんだ。
彼女からだった。

『彼氏ができたよ。幸せにやっていくから心配しないでね。』

きっとその手紙のおかげだ。幸せになってくれたらそれだけでいい。
僕はそれだけを願っている。
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