君のいない街で
晴れ晴れ
あれからいくつか時は流れた。彼女は幸せにやっているんだろうか。

もう会えない寂しさも、苦しさもあるけれど、それ以上に幸せであってくれることを信じる気持ちが強い。

僕は、たった一通届いた手紙を、かたく握りしめてこの街を離れることにしよう。

隣街よりももっと遠く、隣の県よりもさらに遠く。例えば、一度はいってみたかった北海道まで行こうとか考えてみたけど。

ただ余りに遠いのは方言とかが辛いかも知れない。また引きこもっては意味がないんだから。

静岡あたりが無難だろうか。

そうしよう。週末になったら準備をして、来週には静岡に行こう。
そこで仕事を見つけるんだ。
あんなことがあったんだ。
もう…恋は出来ないだろうけど、楽しい人生を送りたい。

こんなことを考えているだけでなんだか気分が晴れ晴れだ。
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