先生
先生はとっても驚いた顔をしている。
当たり前だよね。
「今、なんて言った?俺が好きだって、言った、の、か?」
「はい。」
そのとき、先生は私を抱きしめた。
「じゃあ、これからはいつでもこうやって抱きしめていいの?」
「えっ…」
「ばか。俺より先に言うなよ。好きだよ、吉岡。俺も。」
「え、待って。うそっ。ほんとに?ほんとにほんとに好きなの?」
「うん。好きだよ。もう、ずっと前から。」
うそ…夢みたい。
信じられない。
先生も私が好きだったなんて。