先生

「佐野航平くん。」

後ろから名前を呼ばれた。

振り返ってみると、そこには芽唯の担任の神木先生がいた。

「神木先生。どうしたんですか?」

「佐野くんに用があってな。」

「俺ですか?」

なんだろう?俺に用って。

「吉岡のことだ。」

「えっ…」

芽唯のこと?

「佐野くんはさ、吉岡の気持ちに気づいてたんだろ?」

え、神木先生は全部知ってんのか?

「先生は、知ってるんですか?」

「あぁ。太陽の気持ちもな。二人を見てればそんくらいわかる。」

すげぇな…
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