先生

真剣に聞いてくれた三人。

驚いていたけど、受け止めてくれた。

瑞季は文化祭のときになんとなく気づいていたらしい。

だから、私と春山先生のツーショット撮ってくれたんだね。

「芽唯、言えなくてずっと辛かったよね。私が頼りないから…ごめんね芽唯。」

咲が泣きながら言ってくれた。

「咲!違うよ。頼りないんじゃない。私が頼らなかったのが悪い。ごめんね、言えなかったんだ。相手が先生だから。」

「もう、一人で抱え込まないで。もう、一人で悩まないで。苦しまないで。」

「そうだよ。芽唯。私だっているし、瑞季だっている。芽唯は一人じゃないよ。私たちがついてる。もうなにも一人で抱え込まなくていいんだよ。」

そう言ってくれる佑里奈。

私は涙がこぼれた。

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