先生

私たちの順番が回ってきて観覧車に乗った。

私たちは向かい合わせに座った。

「はぁー疲れたね。」

「すっごいはしゃいでたもんな。」

「太陽もね。」

「いや俺ははしゃいでないよ。」

「うそだー。すっごいはしゃいでた!」

「俺は子どもじゃないんだ。」

「もーすぐそうやって大人ぶるー」

「だって大人だもん。」

「かわいくないなー太陽は。素直に認めればいいのに。」

「今日楽しかったよ芽唯。」

「え。どうしたの?」

「素直になっただけだよ。素直になってほしかったんでしょ?」

「そうだけど…急に素直になられるとちょっと…」

「照れるって?」

「…ばか。」

「じゃあもっと照れさせること言ってやろっか?」

「…なに?」

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