先生

「…ごめん。怒ってるわけじゃないんだ。…ただの嫉妬だよ。」

嫉妬?え?なんで?嫉妬するよなこと何もないよ?

「…最近、斗真といること多いだろ?それが羨ましくてさ。席も隣だし。俺より近くにいてさ。もし俺が高校生だったらって考えちゃうんだ。俺は必死で芽唯の側にいたい気持ちを抑えてるのに、斗真は当たり前の様にお前の側にいるからさ、斗真に嫉妬したんだ。
…かっこわるいよな、俺。」

太陽…

私は太陽を抱きしめた。

「かっこ悪くないよ。むしろかっこいい。そういうこと言えるなんてかっこいいよ太陽。でも不安にさせてごめんね。気付いてあげられなくてごめんね。」

「芽唯が謝ることない。それに、斗真と一緒にいないで欲しいわけじゃないんだ。これからも変わらず仲良くして欲しい。同じ部活の仲間だしな。俺の心が小さいだけ。」

「太陽。」

「ん?」

「私が好きなのは太陽だけだよ。これからもずっとずっと大好きでいるよ。この気持ちは変わらないよ。だから、もう不安にならないで。もしまた不安になったらまたいつでも同じこと言うから。太陽が不安を感じなくなるまでずっと大好きって言い続けっ・・・」

話してる途中で太陽に口で口を塞がれた。

「ごめんもう我慢できない。」

そう言って太陽は私にたくさんキスをしてきた。

今までにないくらいの激しいキス。

息が出来なくて苦しかったけど嫌じゃない。

それは相手が太陽だから。

太陽を心から愛してる。

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