先生

私は太陽から離れた。

「斗真。斗真の気持ちは本当に嬉しかったよ。私を好きになってくれてありがとう。」

斗真は微笑んでくれてる。

その優しさにまた泣きそうになったけど、最後までちゃんと言わなきゃ。

「だけど、その気持ちに応えられなくてごめんね。」

「いいよ。ほんとに。」

「先生と付き合ってるなんて軽蔑するかもしれないけど、私は本気なんだ。本当に太陽が好きだから。だから一緒にいるの。」

「軽蔑なんてするわけない。それに、芽唯の本気さはちゃんと伝わってるよ。俺、二人応援するから。」

「ありがとう。斗真。」

「幸せになれよ。」

「うん!」

斗真…。

こんなに優しくて広い心を持ってる斗真は私にはもったいないくらいだね。
いつか斗真にもいい人が現れるといいなぁ。

「芽唯のこと絶対泣かせるなよ!」

「あたりまえだ。」

こうして、また一人、私たちのことを理解して応援してくれる人が増えた。
< 204 / 436 >

この作品をシェア

pagetop