先生
太陽side
今目の前にいるのは李空先輩。
高校のときの一個上の先輩だ。
同じバスケ部でとても良くしてもらっていた尊敬してる先輩だ。
そして、芽唯のお兄さん。
とりあえず芽唯を部屋に寝かせて今はリビングのソファーで向かい合っている状態だ。
そして沈黙が続いている。
「久しぶり…だな。」
先に口を開いたのは李空先輩だった。
「お久しぶりです。」
「…教師になったんだってな。」
「はい。」
「それで、芽唯と付き合ってんのか?」
「…はい。」
李空先輩はため息をついた。
そりゃそうだ。
かわいい妹の彼氏が教師だったら誰だってそうなるよな。
だけど今日はその話をしに来たんじゃない。