先生
「嘘だろ?死んだってなんだよ。意味わかんねぇよ。」
「…本当です。」
俺はこんなことしか言えない。
だけど俺には気になっていたことがある。
結唯が死んだ時、身寄りがおらず、俺が喪主となって小さくお葬式をあげた。
なんでだ?
李空先輩も芽唯もいるのに。
「先輩。一つ聞きたいことがあるんですけど。」
「ん?」
李空先輩は必死に声を出しているかのようだった。
「結唯が死んだ時、家族は誰もいないと聞いたんです。」
「…あぁ、それは…」